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91 交通ブックス119「LRT―次世代路面電車とまちづくり―」 LRT(ライトレールト・ランジット)は、単に路面電車ではない。環境的、社会的、経済的に持続可能なまちづくりをすすめるため一つのツールである。1978年、エドモントン(カナダ)でLRTが初開業した。その後、2010年10月までに118都市で開業されたが、そのうち日本では富山市1都市のみである。国交省の政策転換で、導入が検討しやすくなったはずであるが、(1)交通政策が行政の本来業務に位置づけられていない(2)財政状況が厳しい(3)市民との対話不足、など地方自治体の課題があり、法律や政策が活用されておらず、活用できるだけの体力がみられないのが日本の現状である。 |
92 触る門には福来たる―座頭市流フィールドワーカーが行く! 視覚障害者は目が見えないかわいそうな人ではなく、視覚を使わずに別の五感を使って豊かに生きている存在である。各地の美術館、博物館で触れる展示「ハンズ・オン」について模索が始まっている。みんぱく(国立民族博物館)や津々浦々の博物館が、開かれた博物館=ユニバーサルミュージアムとして、視覚障害者が遠慮しながら触るから、誰もが喜んで触って視覚以外の感覚を再認識して新鮮な感動を味わう。触文化をリードするのはもちろん視覚障害者たちである。 |
93 都市計画とまちづくりがわかる本 都市計画・まちづくりを学ぶ学生向けの教科書または参考書として作られた。97項目にわたって書かれており、まちづくりとは多様なものだと感じられる。22人の執筆者によるが、そのうちの「ユニバーサルデザインとまちづくり」は当法人理事長橋本知佳の文章である。是非とも読んでいただきたい。『都市計画の時代の後を継ぐまちづくりの時代は、環境改善運動を進める主体は誰か、という時代でもあります。そのための法制化とともに、より広範囲な地域主体とより多様な市民主体への支援が不可欠です』はじめにより。学生向けとは言え、多様な市民主体のひとつである私たちも、少し頭の固くなったベテラン専門家にも役立つ。 |
94 ポプラ文庫「地震イツモノート キモチの防災マニュアル」 |
95 岩波新書「リハビリテーション」 現在は、環境が障がいを作るという考え方が主流だが、障害(impairment)から生じた能力低下(disability)そしてそれにより陥った社会的不利(handicap)からの復権のための活動である、という1980年当時では革新的考え方を示している。単にけがを治し、機能回復訓練ばかりではなく、人権回復思想と医療技術が結びつくことの理念について。リハビリテーションは、医学的リハビリテーション、職業的リハビリテーション、社会的リハビリテーション、3分野に分かれ、リハビリテーション医学は、主として運動機能障害にかかわる分野、と解説されている。 |
96 市民参加と合意形成 都市と環境の計画づくり 市民参加が目的、から、次の時代に向かっている。参加の5段階は、(レベル1)情報提供(レベル2)意見聴取(レベル3)形だけの応答(レベル4)意味ある応答(レベル5)パートナーシップ。形だけの参加から脱却するには、(レベル4)意味ある応答を保証しなければならない。計画策定時での参加には、自由討議の場、アドホックな代表者による合意形成、情報通信技術、アウトリーチ、について事例とともに解説される。さらに、市民の思いを活かし「行政の計画ではなく、自分たちの計画である」という計画推進、行政活動の監視への市民参加の役割についても述べられる。市民参加の中身が問われるという問題意識を持った「合意形成手法研究会」メンバーによる共同研究の成果である。 |
97 恋に導かれた観光再生 奇跡のバリアフリー観光再生の秘密 バリアフリー観光のマーケットが伊勢志摩にあった。橋本あゆみさんと野口幸一青年の小さな一つの出会いから、バリアフリーガイドブック「おでかけチェアウォーカー」が売れに売れるという第1の奇跡がおきる。まちづくりに必要な稀人は、よそ者、若者、馬鹿者、に加えて、女性と障害者。それらを備えた伊勢志摩バリフリツアーセンターは、主体的に考えできることを責任を持って行う市民が主役の、NPOの時代を向かえるという第2の奇跡を起こそうとしている。 |
98 市民が撮った「震災の町 気仙沼」〜大津波の爪痕〜 海から500メートルも流された大型巻き網漁船、と、震災前2011年2月27日、震災後3月20日、震災から1年2012年3月1日、の同位置から撮った鹿折地区、の写真が表紙。事実を伝えることで二度とこのような悲しい出来事が起こらぬよう祈り、後世に語り継ぐ。 |
99 気仙沼の記憶〜あの日を忘れない〜 |
100 お姉ちゃんと同じ学校に通いたい!
ハンディをもつこと親のためのガイドブック 1997年4月〜1998年3月、各方面の関係者〜特に障害のある子のお母さんやお父さん〜に行ったヒアリングを元に、障害のある子どもたちがどういったところでどのような教育を受けていてるか、就学までのいきさつ、苦労話をまとめた。当時、障害のある子どもたちは特殊学級や養護学校へいかねばならず、普通学級での教育は認められることが非常に稀だった。どういう手立てがあったら地域の学校へ「お姉ちゃんと一緒に」通えるようになるか知りたい親たちが大勢いた。現在でも地域の学校への就学が難しいという地域もあるし、親や子どもの希望が取り入れられる場合もあるようだ。1996年愛知県人にやさしい街づくり連続講座Eグループのレポート「人にやさしい街づくりのための『人づくり』―障害を持った子どもの教育と、学校教育における障害者・高齢者理解のための教育、その現状について」がこれをつくる動機となった。 |
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