71 老人ホームをテストする あの「暮らしの手帖」のテストである。日本の矛盾の集合体という介護現場。老人ホームとは一体どんなところなのか?どんなサービスが提供されているか?前半はホームの1日など介護現場の状況がレポートされる。後半は100項目にわたるチェックリストと、項目毎にどのようにチェックしたらよいかの考え方、見るところ、聞くところ、が解説。専門家でなくても利用者と家族がチェックができる。実際のホームのテスト結果が事例として出されている。最後に、日本とスウェーデンの老人ホームを比較する、のレポートもある。 |
72 ノーマリゼーション―社会福祉サービスの本質― デンマークで広まったノーマライゼーション(ノーマリゼーション)。建築、居住サービス、精神衛生、重度障害者の活性化、職業行動、性的ニード、自己決定の権利、リスクの経験などの特定分野に対するノーマライゼーションの適用について解説されている。その中でも特に、建築家に求められることが、「自己訓練的」「行者的な禁欲」などの厳しい表現で示されている。ノーマライゼーションの原理で基本計画された建物や地区だったとしても、気を許すと、「その部分」は特定の様相を持ち、非人間的なデザインとなってしまう、注意が必要である。"The Principle of Normalization in Human Services"(1979年)の全訳。 |
73 ブレイブ・ワーカーズ―働いて、つながって、世界を広げる仲間たち― ITは重度の障害があってもできる仕事だ。受傷前と同様に仕事がしたい、また、仕事が提供したい。工房を設立して11年。売上高も300万円から、1500万円へ。そこで働くメンバーたち10人のインタビュー集。スポーツに熱中、子育て中で年頃の娘とどう話したらいい?、彼女がほしい、仕事のスキルアップのために勉強中、など、ごくごく普通の暮らしをしている様子がよく分かる。 |
74 論文はデザインだ! |
75 地域で住まう・やっと実現!玄関のあるくらし 障害のある人のための住宅リフォーム実例集 脳性麻痺、頚椎損傷、筋ジストロフィーなど重度障害者が、自分で住まいを見つけ、住宅リフォームした。自立を実現した20人の住宅リフォーム実例集。自立したいという意欲が、福祉機器だけではなくて身の回りのものを利用した工夫を創り出している。家族、設計者、施工者らが支えて、さらに、理学療法士や作業療法士ら医療関係者らが障害の特性や身体の仕組みからの意見が役立つ。 |
76 歩いて訪ねる歴史の旅 尾張・三河 歴史探訪ウォーキング じっくり歩いて確かめる、足元から伝わる歴史の感触 町内会=一定の区域内で、そこに居住、営業するすべての世帯と事業所が組織することをめざし、共同の問題に対処、地域を代表し、地域の共同管理に当たる住民自治組織。町内会は任意団体ではあるが、「すべての人」加入をめざした「ミニ公共」である。1991年地方自治法改正により法人格も取得でき、不動産所有のトラブルを避けられるようになった。町内会の必要性を時代背景で解説し、最後にはめざすところの課題を平易な言葉で示している。 |
77 岩波ジュニア新書「福祉ってなんだ」 社会福祉とは、現代に生きる人間として健康で文化的な安定した生活を営む権利を脅かされている人々に向けられた社会的支援のための施策であり、それにかかわる人々の援助活動をいう。福祉国家の条件は、(1)経済システムが資本主義(2)民主主義(3)初等中等教育が普及(4)雇用政策(5)各種社会サービスが国政の中心的課題、である。社会福祉学研究の入門書である。中高生向けのジュニア新書なのだが、専門用語や考え方などかなり高度な内容で苦労しつつ読了。福祉って難しい・・・ |
78 シリーズ ケアをひらく「べてるの家の「非」援助論 そのままでいいと思えるための25章」 「今日も、明日も、あさっても べてるはいつも問題だらけ」な浦河べてるの家は、授産所、グループホーム、共同住居、福祉ショップからなる共同体。「苦労を取り戻す」で過疎の町にあるべてるの家での日常が描かれ、「病気を生きる」では12人が病気とのつきあうようすを書いている。失敗、迷惑、苦労もOK。管理も配慮もありません。口先だけでいい、やけくそでいい。公私混同大歓迎。各章のタイトルはユーモアがあり、思わず「にやっ」となる。こんな風にストレートに素直に生きられたらいいのになぁ。見学者多数。 |
79 人間都市クリチバ 環境・交通・福祉・土地利用を統合したまちづくり |
80 協働都市文化をもたらす図書館づくり−Libraと中心市街地の6年− 岡崎市図書館交流プラザLibraは、岡崎市の中心市街地に建つ、図書館を核とした生涯学習拠点施設であり、Libra(りぶら)とはスペイン語で解放せよ!の意味を持つ。市民が参画して作られた、りぶらづくりの4年と開館後の2年間の記録。「はじめに」より〜この本は「人々が豊かになれる場所を生み出したい」と願う人々(市民、専門家、行政)へのエールであり、参考書である。 |
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