81 まちづくりNPOと公共施設の指定管理−地域交流センターの育て方− あいちNPO交流プラザ「市町村NPO支援センター一覧」のページで愛知県各地の支援センターをみることができる。岡崎市だけが4館有る。200万都市の名古屋市は1館しかない。支援センターが未だない市町もあるし、中には専従スタッフを持たないセンターもあるだろう。岡崎市はどうして特別か?という疑問から、この本に興味を持った。地域交流センター(なごみん、よりなん、やはぎかん、むらさきかん)づくりからはじまるいくつもの取り組みが蓄積され、時間をかけてさらに「蓄積」されていく。これからも続く蓄積の記録である。 |
82 生活交通再生―住みつづけるための“元気な足”を確保する 地域の足を守るのは だれ? 公共交通を切り捨てては生活できない。元気な公共交通=お仕着せでない、利用者が本当に利用したい、利用できるオーダーメイドの地域公共交通システムを導入すること、と位置づけて、長野県木曽町生活交通システム、富山市ライトレールを核にしたまちづくり、杉並区移動サービス情報センター、岩手県滝沢村公共交通総合計画、第四セクターで再生した万葉線とえちぜん鉄道、たま駅長で知られる南海貴志川線の再生など。まだまだ課題が多いコミュニティバスや乗合タクシーだが、鈴鹿市Cバス、山東町カモンバス、四万十市中村まちバスなど事例を挙げ、元気な足として解説している。 |
83 十人十色なカエルの子―特別なやり方が必要な子どもたちの理解のために 前半は蛙とオタマジャクシのイラストで、はったつにバラつきのある子、こだわりがつよい子、かかわりかたがわからない子どもたち、すきなことにむしゅうになりすぎる子、はやとちりする子、と一人一人の対応について子どもにもわかるように書かれ、続いて、こんな子だっていたよねぇ、ゆっくり大きくなろうね!、で終わる。後半は、発達障害児の家族や担当する教師向けに、前半の項目に対応した解説となっている。『「障害」とは社会があるから存在する部分があり、社会が変われば障害とは見なされなくなる、これが「バリアフリー」の本当の意味です』おわりにより。 |
84 災害と居住福祉 神戸失策行政を未来に生かすために |
85 一人ひとりが輝く地域再生 村内の内部循環経済を成り立たせるなど小さな自治体での取り組み事例による、自ら行動に移せる住民自治について紹介している。、由布院のまちづくりはテレビドラマになったり、本で紹介されたりして有名であるが、平成の大合併で反対運動の甲斐なく湯布院町から由布市になった。旧湯布院町の地域自治組織は現在でも地域づくりの希望の灯となっている。市町村合併による巨大な基礎自治体や、政令指定都市でも、地域自治区や地域協議会の制度を活用し、住民主導の地域づくりが求められている。 |
86 ケースブック 日本の居住貧困 子育て/高齢障がい者/難病患者 保健師養成学校学生(看護師有資格者)が実習で家庭訪問し、訪問先の住宅問題に向け作成したレポート368編を分析してまとめた。「健康で若い人しか住めない住宅」というフレーズが子育ての困難さを示している。築10年程度でも浴室やトイレが屋外にあったり、居室の広さに見合わない生活用品があふれかえっていたり、バリアフリー住宅として設計されていても住人の生活や身体状況と合わずバリア住宅になったり・・・住環境が危険と隣り合わせの生活をつくりだしている様子が保健師の眼差しで語られる。 |
87 岩波新書「ボランティア もうひとつの情報社会」 volunteer:志願兵、篤志家、義勇兵、自生植物。かかわり方、つながりをつけるプロセス、バルネラブル(ひ弱い立場)、情報開示、ネットワーカー、まず自分が動く、対等な社会、保護ではなく自立、窓、傍観者でいない、お金に換算できない・・・これらのキーワードで、ボランティア、または、ボランティア・イン・スピリット(精神としてのボランティア)の意義を考える。著者の体験やいくつかの事例をあげつつ、社会・経済を管理する巨大システムに組み込まれた個人個人の閉塞感を打ち破る新しい社会への希望がみえる。 |
88 岩波新書「ある盲学校教師の三十年」 官立東京盲学校師範部で学び、山形盲学校に赴任後、点字教育、理療(鍼灸鍼マッサージ)やピアノ調律の技術教育について、教育現場での実践を記す。日本の盲学校の歴史も触れ、ヘレン・ケラー女史来日の折りには英点字で招聘状を贈ったこと、もいきいきと語られる。第5章見えない世界を生きる、には「盲人の勘は、見えない世界を生き抜くために組み立て習熟したもの。度重なる失敗による生傷の絶えない日々の蓄積力。人の善意を信じながら物欲に眼が眩む輩に煮え湯を呑まされた痛恨の中から生まれた知恵。」 |
89 岩波新書「当事者主権」 |
90 岩波新書「指と耳で読む―日本点字図書館と私」 著者の突然の失明から、点字図書との出会いと読書の喜び、日本点字図書館設立までの歴史が語られ、盲人の情報環境整備の重要性、必要性が解る。、世間にあふれる図書の多さに比べ、点字図書・録音図書タイトルの少なさを嘆き、この当時において、エレクトロニクスを導入し、コンピューターを活用することの希望が述べられている。 |
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