21 まちづくり教科書第6巻「まちづくり学習」 「まち」学習は、総合的な学習の時間が小中学校で2002年にはじまり、全国各地で実践が広がっている。まち学習からまちづくり学習へ繋がる教科書として位置づけられている。都市計画の扉を開き、実践的なまちづくりへ進むためには、子どもも大人もともに事前の学習(勉強)なくしてはまちづくりはできない。後半の実践編は、まちを「つくる」「たべる」としてメニュー作りからフルコースメニューまで16の事例、まちづくりブックの作り方、タウンページ(関連図書紹介)がある。 |
22 まちづくり教科書第7巻「安全・安心のまちづくり」 安全も安心も、街路や公園などの空間整備の工夫と住宅や施設の建築的工夫というハードの取組と、住民による防災、防犯、交通安全啓発活動などのソフトの取組の、両輪が必要である。防災まちづくり、復興まちづくり、防犯まちづくり、交通安全とまちづくり、それぞれの歴史や進め方のポイントが整理され、最後に住民参加による事例が紹介される。 |
23 ここが家だ ベン・シャーンの第五福竜丸 ベン・シャーン。1957年から58年にかけて、月刊誌「ハーパーズ」で物理学者ラルフ・ラップの第五福竜丸に関するルポルタージュに挿絵を付け、それがタブロー画 Lucky Dragon Seriesへと発展する。『ひとびとは 原水爆を なくそうと 動きだした。/けれど あたらしい 原水爆を つくって/いつか つかおうと かんがえる ひとたちもいる。/実験は その後も 千回も 2千回も くりかえされている。/わすれたころに またドドドーン!/みんなの 家に/放射能の 雨がふる。/どうして わすれられようか。/畑は おぼえている。/波も うちよせて おぼえている。/ひとびとも わすれやしない。 |
24 路地からのまちづくり 路地=4メートルに満たない細街路。近代都市計画が法律から否定してきた路地を、魅力あるまちづくりとして取り組んだ各地の事例。ヒューマンスケールな事例は困難と楽しさがいきいきと身近に伝わってくる。町衆(町人)のまちづくり、市民主体のまちづくりとして参考にしたい。第3部「路地の本質的防災論」では路地は防災の敵ではないことを論じていて興味深い。 |
25 バリアフリーの住まいをつくる―「人にやさしい住まいづくり」連続講座より 1996年「人にやさしい住宅リフォーム専門家講座」の講義をまとめた。保険、医療、福祉、建築4分野の住宅リフォームの専門家たちの専門性の発揮と連携を期待して開催された講座で、日本が少子高齢化社会になるといわれていたが、世間ではそれほど問題視されていない頃、専門分野を超えて手をつなごう、情報を共有しようとしていた。住宅は、自立した生活が保障されるところであり、リフォームは住宅内の段差をなくすだけでない、地域コミュニティが必要である。 |
26 人にやさしい街づくり―愛知県「人にやさしい街づくり連続講座」より 『高齢者・障害者・子ども・妊産婦…すべての人に開かれた街(バリアフリー)への挑戦!専門家と市民が一緒に考えた、まったく新しいまちづくりの現在と今後。ソフト・ハードの両面から、その理念・方法・主体を探る、ノーマライゼイションの立場からのまちづくり入門。建築・福祉・行政などに携わる人の必読書。』発行当時の帯より。今は、当たり前になった考え方も新しいコトだった。1995年人にやさしい街づくり連続講座受講者にとって原点を振り返る書である。 |
27 愛知県 人にやさしい街づくり―人にやさしい街づくりの推進に関する条例の解説 改訂二版版 1998年刊に次ぎ、2004年の条例改正に合わせた改訂版で、施設を整備する事業者と建設関係者向けの条例と整備基準の解説書。条例改正のポイントは、措置の対象となる特定施設を100平方メートル以下の小規模な施設まで拡大し、施設を利用しやすくするためのソフト面の規定の追加、国の法律ハートビル法と交通バリアフリー法(2006年バリアフリー新法)との整合が図られた。 |
28 新しい公共空間をつくる―市民活動の営みから 阪神淡路大震災が市民活動の風を起こし、特定非営利活動促進法が成立した。公共=官、民間=私という考え方から、公私は二分されない「公共」へ考え方が変化した。政治学、経済学、法学の立場から市民活動の1990年代を総括している。公共空間、ボランタリー経済、社会関係資源、などの考え方を紹介し、具体的には、福祉NPO、地域通貨、生活者ネットワークを例に、公共空間の形成に市民活動がいかにかかわるのかを論じている。 |
29 百の知恵双書「参加するまちづくり ワークショップがわかる本」 ワークショップは理解するものではなく参加するものである。ワークショップのコミュニケーション術を通して地域の意識を作り出す。方法を理解するだけでなく知恵をつけよう。「自分のことは自分で決める」のに「地域のことは地域で決める」ことが難しいと感じるのは、評論家になるってしまい、身近なところで具体的な行動を起こすチャンスがなかったからだ。この本を読んで1人の市民になろう。 |
30 障害者家族を生きる 「脱施設」と同時に「脱家族」として位置づけた日本の自立生活運動。家族のもつ抑圧性、規範性に異議申し立てをおこしたところからはじまり、これまでの家族論が整理されている。後半は、障害者の母親であること、親が子どもを介助するということに、リアリティのある言葉を引用して、障害者家族を生きる、もう一つの生き方を提示している。「家族」の関係を再考出来る一冊。 |
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