本文へスキップ

ひと&まちに学ぶ(先進地スタディツアー)

トップページひと&まちに学ぶ低床電車が走る街 熊本3 バリアフリーのまちづくりを考える

3 バリアフリーのまちづくりを考える

きっしーたま」がお届けする
「バリアフリーのまちづくりを考える」始まり〜、始まり〜


たま:
なんで行きたいところがあるのに、行けないにゃん?

きっしー
それはね、これまでの道中記を見ていただいても分かるように 駅の階段、通路巾はもちろん、使えるトイレはあるかしら・・と事前チェックをしなくてはいけないにゃん。
今日、ここに来るにあたっても先生に私たちが二人が使えトイレがあるかを事前に確認させていただきました。
まだ、気軽に外出できる環境が整っていないのが現状だにゃん。

たま:
バリアフリーになっているところは行けるけど、バリアフリーになっていないところは行けないにゃん。みんな、バリアフリーにして欲しいにゃん!

きっしー
これらの問題を解消していく方法として、ハード整備がある。
施設を使いやすく直すこと。
しかし、せっかく直したのに使いにくいものが世の中にはある。
建築の専門家が「使われ方」を認識しないでつくってしまうことがあるからである。
そして、ハードに対してソフトである。
みんなの手助けでバリアがなくなる。困っていることに対して手助けをする。
バリアフリーには、ハード整備とソフトが大切だにゃん。

きっしー
今日は、熊本の旅を通じて車いすの視点でお話しましたが、
他にもいろいろな障害の人がいるにゃん。

たま:
まちにあるのは車いすユーザーのバリアだけではないにゃ。たとえば
・視覚障害・・・点字ブロックなどの誘導、声による支援が必要
・聴覚障害・・・筆談や電光掲示板など目で見える情報による支援が必要
・内部障害・・・まちなかで少し休める場所の確保
・知的障害・・・サインなどわかりやすい標識
単純にバリアをなくせばよいというだけではありません。
・高齢者・・・老化によって起こる病気や障害(歳とともに衰える弱るということ)
・子育て中の親たち・・・小さい子供と一緒に出かけられる場所、子育て不安の解消
・子ども・・・・外国人・・・・精神障害、難病・・・

きっしー
たまがお話したように、車いす以外にも配慮の必要な人たちはたくさんいます。みなさんの周りにも配慮が必要な人がいますよね。
おじいちゃん、おばあちゃん、赤ちゃんのいる人など、特別な人への配慮ではなく、みなさんの身近なところにもバリアフリーが必要な人たちがいるんです。
様々な人たちが街で暮らしていることを忘れずに、街のことを考えていきたいにゃん!
そのためにはどうしたらいいにゃん。

たま:
新しく何かをつくるにしても、改善するにしても、それらの計画段階から当事者の声が反映されることが大切なんだにゃん!
皆さんは、これからアパレルや建築・住宅などのデザインの道へ進まれると思いますが、デザインのことを考える中で、この「バリアフリーとは?」という言葉を少しでもいいので、頭の片隅においてほしいにゃ。
また、機会があれば、いろいろな立場の人、いろいろな考えをもっている人たちと多くの出会いをもたれることを、提案したいと思うにゃん。


★★質問コーナー★★

問)つくったのに使えないものには何がありますか?

答) 熊本で実際にあったことである。利用者のアドバイスを受けずに、専門家が設計したケースである。
トイレの手洗いの下にシャボン液のタンクを設置したために、車いすが近づけなくなってしまい手が洗えなくなった。
トイレのドアの開閉をセンサーにしたが、センサーの位置が悪く反応せず、閉じ込められてしまた。という事故が起きた。
専門家が自分の知識だけで、多様な使われ方を想定せずに、つくってしまったことから起きたことである。

*********
(おしまい)

INDEX

TOP

■ひとまちネット紹介;間瀬正彦助教授より

1 はじめに、ちょっと皆さんにお聞きします

2 熊本道中記 −まちで見かけるいろいろなバリア−
 SCENE1 飛行機搭乗編
 SCENE2 列車で移動編
 SCENE3 熊本のまちと路面電車編
 SCENE4 日本一のバリアフリー大学 熊本学園大学編

3 バリアフリーのまちづくりを考える

コンテンツ

バナースペース

特定非営利活動法人
ひとにやさしいまちづくり
ネットワーク・東海

〒463-0096
名古屋市守山区森宮町100番地

TEL/FAX 052-792-1156
Eメール hitomachiあっとまーくnpo-jp.net
(迷惑メール対策のため@をあっとまーくに変えてあります)