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2005年度 私らしくまちで暮らす

第2回 【車いすから見たまち】

日時:7月30日(土)13:00〜17:00
会場:あいちNPO交流プラザ 会議室A,C

第2回【車いすから見たまち】

【ステップ1】気づいたことを相手に伝える「名刺交換会」
【ステップ2】 気づきマップづくり
グループごとに発表


13:10 【ステップ1】 気づいたことを相手に伝える「名刺交換会」(会議室C)
車いす体験レポートを見ながら、良かったこと、悪かったこと、気づいたことなど、感じたことについて、キーワード5つを考える。氏名、キーワードを記入したポストイットを名刺代わりに、他のグループの人と1枚ずつ交換し、自己紹介をし、話し合いをする。他の5人と知り合う。
どのような名刺交換をしたか数名に発表してもらった。

◆ステップ1

   



「時間になったので、始めますよ〜」と
星野さん

 


車いす体験のことを思い出しながら、
ポストイットにキーワード書いてます


名刺交換が始まりました

 

14:10 【ステップ2】 気づきマップづくり(会議室Aと会議室Cに分かれて作業)
良かったこと、悪かったこと、気づいたことを、車いすレポートと他のグループからもらった名刺を基に議論をし、ポストイットや写真を使って模造紙に整理した。

◆ステップ2

   


 マップづくりです。進行と記録、発表者も決めましょう


まとめ方が決まって作業中

 


みんなもっと意見をだして


時間がな〜い

☆講座終了後、サポーターのみなさんにグループの様子を聞きました。

Aグループ 
車いす体験で「良かったこと」「悪かったこと」「気づいたこと」を色違いのポストイットに、体験レポートを参考にして、質より量でできるだけ数多く出していった。個々のメモを集めて群をつくり、それに見出しをつけていった。車いす体験の行程別に整理する意見とキーワードごとに整理する意見にわかれたが、多数決で後者に決定。
熱い議論の後、「道路での問題」「エレベーター」「トイレ」「駅」「表示・案内板」「店舗」「ソフト面」「その他」というキーワードでまとめることに、群のそれぞれをマーカーで囲み関連写真を添付し、ビジュアル的に見やすい工夫をこらし作成、プレゼンに臨んだ。

Bグループ 
「車いすだと世界が違う −立場が違うと感じ方も変わる−」
進行、記録を決め、Bグループでは、「御器所駅」や「覚王山」などのまちのポイントを設定した上で、ポイントごとに車いす体験で感じた「よかったこと」「よくなかったこと」を各自ポストイッ トに書いて出し合い、整理をしました。

車いす体験の中で、各人が強く感じたことは、以下の通り。
 ・まちのやさしさが、以前よりも進化していると感じた。
 ・車両からホームへの段差を解消するためのスロープが少ないのが気になった。
 ・食べたいものがある店に、バリアがあることによって入れず食べられなかった。
 ・地下鉄のホームで、駅員が簡易スロープを設けて車いす使用者が早く降りられ
  るように手助けをしたことが、親切心でなく本音はダイア(時刻表)を気にしての
  行為だったことに今の日本の現状を感じた。
 ・背の高い案内表示を見るよりも、床にピクトグラムを敷いたらどうだろう。 
 ・車いすの介助の仕方をみんなにも知ってほしい。
 ・普段は何も言えなかった自分が、車いすを介助してもらったときに「ありがとう」
  と言うことができ、自分が少しはやさしくなれた気がした。  

Cグループ 
・進行役を決めた。
・全員からそれぞれ発言があった。
・ステップ1で交換したポストイットの項目ごとに振り分け
・振分けた項目の演題決め
・車いす体験での項目の不足分を補充
・写真の貼り付け
・発表するための人選(全員が発表する事になった)

Dグループ 
・グループ全体で密度の濃いワークショップができたと思う。
・話し合いが想像以上に建設的であったことを考えると、受講者の資質の高さが伺えた。
・模造紙にマーカーを入れるのにかなりの時間がかかった。慣れていないとまっさらな紙に字や図を入れるのは怖い模様。
・今回は、発表する内容まで議論することができる余裕があった。(毎回こうはいくまい)

Eグループ
・進行役をじゃんけんで決定。
・行程順路に従って、問題点を列記する方法でまとめることとなる。
・地図の作図者、写真+メモ作成(その他のメンバー)と役割分担が自然発生的に決まる。
・メンバーがバラバラに作業。
・発表者の決定。

以下、受講者の意見
・車いす体験を通じて、人の「やさしさ」については多く触れることができた。車いすは人のやさしさを引き出すためのきっかけとなる。
・案内表示の整備がされていなく使い
づらい。

15:40 グループごとに発表(会議室A)
会議室Aの壁に各グループのマップを貼ってもらい、全体でグループごとに「気づきマップ」を発表した。

   


マップで何が伝えたいか考えよう

 

 


いよいよマップの発表です
でも、時間が余ってしまって・・・


発表を聴いている会場の模様

 全員で発表したグループ、一人で発表したグループといろいろあった。1グループ5分の発表時間の中で、聞いている人にどのように情報を伝えるか。何を伝えたかったのか、プレゼンテーションの方法について、星野さんからアドバイスがあった。また、マップづくりのときは、どのようにグループ内で進められたのか星野さんから各グループに質問があった。

 

Aグループ(笹島方面:サテライト会場、高島屋)

案内表示がキチンとされていない、わかりやすい表示を自分たちでつくれるのではないか
・ 道路の勾配があり走りにくい。
・ コンビニの入口が狭い。
・ 御器所駅のトイレは入口に溝があり、車いすのキャスターがはまりそうになって危なかった。あおなみ線はオムツ換え、オストメイト対応。トイレによってボタンの位置が違うのが気になった。
・ 桜通線はホームと電車とは段差があり、あおなみ線はホームと電車とは段差がなく一人で乗れる。
・ エレベーターの位置がわからない。高島屋では「車いす優先」と書いてあるが、誰も降りてかわってくれなかった。エレベーターの表示が誰のためのものか疑問を感じた。
・ マップがあったらいい。
Bグループ(覚王山方面:日泰寺) 
立場が違うと感じ方も変わる
車いすから見える世界が違う
・ 車いすの目線で、周りの人の目線で、どういうことを感じるか、見ていこう。
・ 一寸した段差、ミニ勾配でまっすぐ行けない。
・ 車いすの位置からは、歩道、床に書かれてあるもの(シフト管理―車が出ますよ、)がわかりやすい。
・ 地下鉄の電車、段差があって一人では乗れないので、周りの人に声を掛けた。
・ 周りの人が、車いすの人の接し方がわからないよう。
・ 新しくできた、まちは良くなってきている。やさしくなっていることが感じられた。
・ 車いすを体験してみて、普段言えなかった「ありがとう」と言う言葉を素直に言える自分に気づいた。 
Cグループ(大須方面:大須観音) 
いろんなことに気がついた
・ 道路は、勾配があって、まっすぐ走れない。
・ 大須観音で段差あり、駅周辺で不法駐輪などが車いすの通行に邪魔になった。
・ 他人の目線が暖かくもあり、また、冷たくもあった。
・ 大須でお婆さんから「可愛そうだねえ」と言われ、車いすへの偏見があって悲しい。
・ 車いすに乗って、人のやさしさを改めて感じた。
・ 食事の時に店に段差があったり狭くて入れない。食べたい物ではなく食べられる物を食べて我慢した。
・ 障害者トイレの箇所が少ない。トイレに行きたくてもできるだけ我慢した。
・ 表示方法、地下鉄御器所駅のエレベーター入口の案内表示が小さく見難い。
Dグループ(名古屋港方面:イタリア村)
車いす、ベビーカーでまちに出掛けるには勇気がいる
・ 上前津で名城線の乗換えがわからない。案内表示をしっかりして欲しい。移動距離が長いので苦労する。
・ 名古屋港駅はエスカレーターで上がる。手間、時間、労力がかかるし、危ない。(落ちそうになった人がある)
・ イタリア村では、本館に行きたくてもその前に運河があって行くことができない。美術館へ行こうとして、人の混雑しているところを苦労して行かなければならない。ベビーカー、車いす、お年寄りが大変。
・ 地下鉄の中で混んでいるところでは、よけてくれた。親切。
・ 車いすを避けるような視線を感じた。接する機会が少ないからなのか。
・ 車いすと接する機会が少ないから、声の掛け方わからない。
・ 使いにくい施設だと、出掛けにくい。
・ 車いすで出掛けるのは、勇気がいるなと感じた。
Eグループ(星が丘方面:星が丘テラス)
まわりの人がやさしかった

・ 地下鉄今池駅の案内表示が分かりづらかった。目的地に向かうのに時間がかかった。
・ 星が丘駅の一つしかないエレベーターは点検中だったが、近くに書いてあった駅の電話番号に電話をすると係りの人が来てくれた。
・ 駅員は親切だった。降りる駅に連絡してくれるなど駅員の連携プレーは良かった。
・ まわりの人が親切に声を掛けてくれた。
・ 車いすは人をやさしくする道具だと感じた。
・ 古い路線より、新しい路線の方がバリアフリーの施設が充実している。

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