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第1回 【車いすでまちを体験する】
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2005年度の連続講座の初日は車いす体験。受講者のみなさんには、車いすに乗ってまちに出掛けてもらい、車いす体験のルールを守って、半日過ごしてもらいました。今年は梅雨も明け、暑い一日が予想されましたが、天気は'くもり'、会場のサマリアに帰着する頃には、どこからか涼しい風も吹いてきて、車いす体験日和となりました。 車いす体験のルール ※ AJU自立の家のみなさまには、会場提供、車いすの貸し出しなどお世話になりました。 |
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車いす体験から帰った後、早速、グループ討議 |
Aグループ 笹島 ・昨年10月に開通したばかりのあおなみ線だが、ささしまライブ駅では2階にホーム・3階に改札があり、エレベータに2回乗る必要があり時間がかかった。しかも階段にスロープが無い! ・整備されたところを走る機会が多く、それだけにAJUと御器所駅の間の道路の走りにくさ、特に傾斜がこたえたよう。 ・多目的トイレは、御器所駅・あおなみ線名古屋駅・ささしまライブ駅・ささしまサテライト内・高島屋を見学。それぞれの違いに驚いたよう。ハード面については改善されてきていることも感じていただけたと思う。 ・点字付きのトイレ内マップや音声案内、あおなみ線の車輌がホームに対してフラットに制御されている点など、みんな移動に必死で見逃しがちなポイントについて、もう少しその場でこまめにアドバイスできたら良かった。
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Bグループ 覚王山 AJUサマリアハウス →(徒歩)→ 地下鉄御器所駅 →(地下鉄)→地下鉄今池駅〔乗り換え〕→ ・作戦会議中は、乗り換え方法があまり分からないようで、御器所駅で聞くことにした。車いすで外出するためには、事前に詳しい情報を得ることが必要。 ・車いすではまっすぐ進むことが難しく、段差では四苦八苦していた。 ・メンバーの一人が、電動車いすをうらやましがっていたので、「バッテリーが上がったら鉄くず同然ですよ」と話す。 ・覚王山駅にはエレベータができていた。「二方向出入口エレベータ」のため、かご内に入れるのは車いす1台のみ。時間がかかった。 ・覚王山商店街は夏祭りの準備の真っ最中。歩道には人や出店グッズ、車道には路上駐車がいっぱいで、車いすにとっては非常に危険だった。帰りは歩行者天国となっていて、堂々と車道を歩け、少しは祭りの雰囲気を楽しめたかな。 ・「英国屋」では入店を断られてしまった。(昨年の車いす体験のときは入れた)祭りでごった返していたからか、車いす使用者の人数が多かったからなのか理由は不明。昼食場所は境内の茶店で五平餅を食べ放題! ・全体的に案内表示が分かりにくい。桜通線のホームへ行くエレベータはこちら、鶴舞線のホームへ行くエレベータはあちらなど、エレベータの場所とその行き先の案内が分かりにくかった。車両内の出入口の上にある電光掲示については、メンバー曰く「バッチリ」とのこと。 ・メンバーの中には、全行程自走ができなかった人、コミュニケーションが天野と取れなかった人もいたが、これからの講座期間中でこの経験を活かしていきたい。 |
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![]() AJUに無事到着し、みんなで ハイ、チーズ |
Cグループ 大須 AJU自立の家(グループの車いすユーザーの方から車いす指導)→御器所駅→大須観音駅→大須観音(参拝)
→昼食(ハッシュド・ロッソ)→商店街を1時間自由散策 ・地下鉄のエレベーターの表示が判り難い。色などの改善はできないか。地下鉄のエレベーターの場所を見つけるのに苦労した。 ・仕事で設計している立場のメンバーから、歩道や道路の傾斜がきつい。今まで安易に1度とか2度と設計図を書いていたと反省。 ・思ったより人がやさしい事を感じた。大須観音の砂利の参道で自発的に車いすを押してくれた市民があった。 ・エレベーターがもう少し広いと良いと思った。駅員が親切でも車いすの扱いについて勉強や指導がされていない。 ・車いすがこんなに大変とは思っていなかった。ソフトクリームを買ったものの、片手では動かせない事に気づく。 |
![]() AJUで車いすの練習 |
![]() 信号が変わった、一気に渡れるかな |
![]() ホームで電車を待ちます |
![]() エレベーターは車いすが2台何とか乗れるサイズ 前向きと後ろ向きにならなければ乗れません |
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Dグループ 名古屋港 AJU自立の家→御器所→上前津→名古屋港→イタリア村(お食事と見物)→名古屋港→久屋大通→御器所→AJU自立の家 ・地下鉄御器所駅までは、歩道がなく車いすの横を車が通過するのでおっかなびっくり。 ・御器所駅からエレベーターで降り鶴舞線に乗る際、桜通線ホームまで降りてしまった組。壁のサインを見て行き先を確認できなかった。上前津では、移動に迷って駅員さんに助けを求めた組も。立体動線のサインが分かりづらい。 ・名古屋港駅ではエレベーターが無く、車いすをエスカレーターで上下移動させる。他の利用客からの好奇の視線に「耐えられなかった」という感想も。 ・電車の乗り降りを車いすと介助者のペアで体験。なかなか車いすを持ち上げきれずにいると、見ず知らずの数名の方が乗せるのを手伝ってくれた。人のやさしさに触れた。 ・イタリア村では、メインゲートから本館に入るためには運河にかかっている階段のあるアーチの橋を渡らなければならず、車椅子の人たちは一度出口を出て搬入用の通りを使って村に入る動線しかなかった。新しくできた施設なのに、こんな動線計画ってありえない。 ・運河に面したデッキで食事。お店のサービスは行き届いていた。 ・村の中では、それなりにバリアフリー化してあり移動に困ることは無いが、通路の幅が狭く、人が溜まっているところでは車いすで通行は困難。 ・帰りの地下鉄の移動は、慣れたせいか皆スムーズ。11人乗りのエレベーターでも2台で乗れるようになった。 |
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![]() ただいまイタリア村を検分中、にしては顔が遊びの顔ですよ |
Eグループ 星が丘 AJU → 御器所駅 → 今池駅 → 星ヶ丘駅 → 星ヶ丘テラス(Dragon Dining
CHINA) ・桜通線から東山線への乗り換えでは、一度、改札を出て、公共部分の斜路を走り、東山線改札を入り、車いす用に特別運転するエスカレータでホームへ。とても手間がかかっており、4台の車いすがホームに下りるのにずいぶん時間もかかった。 ・星ヶ丘駅では、駅から地上へ出るのに1ヶ所のエレベータがあるだけ。星ヶ丘三越へ直接乗り込めればずいぶん違う。星ヶ丘テラスまでの斜路は結構辛いようで、人が押さないと登坂不可能な人が多かった。星ヶ丘テラス内は新しい施設だけあって、車いすでも不自由ない移動。 ・多目的トイレについては、御器所駅・星ヶ丘テラスで経験。普段入らない空間なので、いろいろな発見があったよう。 ・帰路で、星ヶ丘駅の1機しかないエレベータが故障しており、メンバーの一人が表示されている電話番号に電話し、点検中にも拘わらず、4台の車いすをコンコースへおろしてもらうことができた。 |
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